日本最後の日。午後の便なので朝はゆっくりと。
成田につくと、UAのカウンターは長蛇の列。そういえばお盆のおわりだった。UA852便の客が呼ばれてて、列を抜けてカウンターへ。なにかと思ったらオーバーブッキングだった。
正規料金の客とかは、キャンセルもなにも必要なく、ただ「乗らない」ことができるので、航空会社はいつも本当の座席数より多くチケットを売ってしまう。でも、ハイシーズンには、この「何人ぐらいキャンセルするか」の予測が外れることがたびたびあって、予約をした人がその便に乗れなくなることがあるのだ。
カウンターのおじさんは、最初、単にロサンゼルスの経由便(乗り換えたうえで、到着が6時間遅れる)しか空いてないんですよ。と説明する。もちろん、こんなのに「はいそうですか」と答えては馬鹿を見る。何も言わず黙ってると、「もちろん、これは当社の責任ですので、お受けいただければ$100差し上げますが。システム上、たまにこういうことがございまして、、、」というのを遮って。「ええ知ってます。ただ仕事もあるので、できれば遅れたくないんです。その$100で、他の乗客からボランティアを募ってはどうです?」「それもおこなっているのですが、予想以上にオーバーがありまして」
受けずにいると、上長が出てきて交代。「お受けいただけるのでしたら、もう少し金額を出せるかと思いますが」「SFに、電話一本かけさせてもらっていいですか」「もちろんです」ここで電話を借りて社長に連絡。留守電だった。ま、午前につかなくても会議とかあるわけもなし、そんなに困んないんだけどさ。見た目はおくびにもださない。
「もっと早くSFにつける便はないんですか?」「次の便が1時間ちょっと後にありますが、これも今日はいっぱいでして」「他社便に振り替えてもらっても構いませんよ」「チケットを拝見してよろしいですか、チケットによって他社便にできるかどうか決まってまして、、、」「たぶん格安チケットだと思います。普通は振り替えできないでしょうけど、そちらで他社便を購入してもらっても、僕は構いませんが(だいぶ意地が悪いかな)」
「次の便もいっぱいというのは、上の席もいっぱいなんですか?」ここで、この上長、どこかに電話して。「それでは、1時間後の次の便のビジネスクラスで発券いたします」
これ、最初に「はいそうですか」と言ってたら、ただ6時間長く飛行機に乗る羽目になっていたわけだ。結局、主張しないとひどい目にあうということ。僕は得意なほうではないんだけどね。でもやっぱり違いは大きい。学生時代だったら、6時間長くても$100(ひょっとしたら$200ぐらい?)もらうほうを選んだかもしれないけど、やっぱ楽なほうがいいね。滅多に乗れないし。
SFに戻るときは日記が長い。着いたら同じ日の朝だものな。ビジネスクラスは快適そのものだった。フラットではないけど、ほぼまっすぐになるシートや足掛けのおかげで、ぐっすり6時間は眠った。食事も普段とは比べられない豪華さ。
到着。BARTに乗って市内、会社へ。5ヶ月空けたけど変わらないオフィスにデスク。たっぷり寝たおかげで時差もそれほどはつらくない。が、オフィスが寒い。外も寒かったし。なんだか頭いたくなってきたので、早めに切り上げて帰宅した。