韓国は平日。8:30 自然に起床。オンドルの床は暖かいまま。TVをつける。連ドラみたいなの、料理バンザイ風、アタック25+クイズグランプリ(古いか?)みたいなの、はなまるテレビみたいなの。
朝食を取りにでる。「ふつーの現地の人が行くところで食べる」を目標としてるので、散歩しながら店を物色するが、もともと朝から開いてる食堂がそんなにない上に、なかなかふんぎりがつかない。1時間近く散歩してしまった。結局、路地にある麺の店らしいところに入る。
1500Wと書いてあるメニューを指差す。すこしして、ソーメンみたいなのが、温かいツユに入ってでてきた。上には細かく切った海苔。そして何か赤いもの(akkyは辛いものに弱い)。それから小皿に山盛りのキムチ。きざみネギを赤い味噌みたいなものにつけこんだ皿もある。量は多い。普通にうまいが、やはり辛い。キムチも試したが、むちゃくちゃ辛い。後でわかったが、一食150円というのは、韓国でもさすがに安いらしい。これが今回の旅行で一番安いご飯だった。
店を出てさらに歩いてると、教化門というところに出た。左に曲がる。やがて日本大使館を発見。前には警官の詰め所みたいのがあって、3人も警官がいる。交差点の交通整理とかもしてるようで、日本大使館が危険で守ってるわけではないと思うんだけど。。。
12:00 せっかくだからやはり「視察」せねばなるまい、ということでゲーセンに入る。半分以上が音ゲーなのも日本と同じ。日本メーカーのゲームが多い。たまに日本語版のがそのまま置いてあったりする(しかしカプコンの三国志IIとは古い)。テーブル式が200W、銃ものが300W、音ゲー500W。コナミのDanceFreek(?)という、手を指示どおり動かすやつを、女の子三人組が交代でずーっとやっていた。あと、制服の軍人(韓国では軍服のまま家に帰るのだろうか、街中にもいっぱいいる)が、銃ゲーをやってたのは笑った。さすがに構えもしっかりしてるし、無駄弾も少ない。こんなプレイヤーがいっぱいいるんじゃ、韓国のゲーセンの銃ゲーは難易度高いだろうな。
12:20 仁宗洞南端にあるinfomationの隣に腰掛け、Sinさんに電話する。図書館に居たらしい。明日の朝9:30に、こちらの宿のある安国駅にきてもらうことにする。作無衣を着た4人の「白人の」僧侶(坊主)が前を歩いていったが、ありゃなんだったんだ。
12:50 近くのPC房(ピーシーバン)へ。ビルの4F。薄暗い部屋の中にパソコンが20台ほど。男より女のほうが多い。男はネットゲームをしてるのが多そう。店員に英語わかるかと聞くと”a little”というので、WWWにアクセスできるか聞くと、一台スイッチを入れて前に座らされた。メールをチェック。掲示板にも書きこみしたが、キャッシュのせいか書いたものが見えず、数回書きこんでから気づいた。1時間つかって1000Wは、日本の4分の1ほどか。
14:00 さっき見つけておいた、店頭でのり巻きを巻いていた店に入る。しかし、入ってみたら客はみんな真っ赤な汁物を食べている。しまった。壁のメニューをみながら辞書を引くが、とうてい間に合わない。「辛くないものを」と韓国語で(本のうけうりだが)言うと、「〜メン?」というが、麺は朝食ったのでさけたい。さっきのり巻きを作ってた台の方に言って巻く道具(なんてったっけ?)を指差すと、海苔は内側で外側が白いご飯ののり巻きを作ってくれた。切ったのり巻きをきれいに四角い皿に盛って出してくれる。それに味噌汁と、もうだいたいわかってきたけど小皿にキムチ(笑)。メニューでどれか、指差してくれた。「ヌルキムパッ」というらしい。キンパッがのり巻き。味噌汁を飲み干したら、椀を持っていかれ、勝手におかわりをされた。昨晩のみたいに、食べきっちゃいけないのかな。食べ終わったのでレジへ。さっきのおばさん。「マシッソヨ(おいしい?)」と聞かれたような気がしたので、「マシッソヨ、カムサムニダ」と答えた。通じたらしい。よかった。
部屋に戻る。どこかで替えのシャツが買えないか見ながら歩いたが、みつからなかった。シャワーをあびて昼寝でも、と思ったが、つかれてるのに眠れない。
16:30 部屋を出る。出掛けに兄ちゃんに会ったので、2泊延長したいといい、50000W渡す。兄ちゃんは札を受け取って”Thank you”レシートもなにもないし、こんなんでほんとに大丈夫かいな。
地下鉄に乗る。途中の乗換駅で、人だかりができている。若い男二人が地面にCDケースを大量に広げてる。日本のアニメVideoCDと、日本の音楽CDのようだ。英語で値段を聞く。1枚5000W(500円)だって。見た目正規品に見えるし、地下鉄の乗り換え通路で売ってるんだから大丈夫だよなとは思う、しかし安すぎる。アニメ今鹿と、灰色と子供氏のCDを買ってみた。今鹿のほうは、2枚組みだから10000Wだそうだ。音声は日本語らしい(確信は持てないが、製作コストからしても字幕だろう)ので、ただのネタとしてでなく楽しむこともできるだろう。
龍山(ヨンサン)についた。いわゆる韓国の秋葉原。長い陸橋を渡ると、駅のホームから直接5階建てビルの3階に入る。ビルの中は、パソコンの小売店がずらーっと入ってて、ラジオ会館みたいな感じ。でも、店の間を歩いていくと、両側からみんな声をかけてくる。なんと言えばいいのかわからず、無視して進む。ソフト屋でDVDをチェック。2000〜2500円ぐらいだ。日本よりは安いけれど、日本語は当然ないし、ちょっと買う気がしない。VCDは1000円前後、ゲームは新しいのは2900円あたりが多い。残念ながら、ゲームは多くがハングル化されているようだ。英語版のままなら買ったんだけど。
Age of Kights III というゲーム、ロゴがAge Of Empires IIという超有名ゲームとそっくりなのだが、900円。画面写真からみるとあきらかにパチモンだが、便乗商法に笑ってしまう。店頭のTVでは、るろうに剣心を流してたが、日本語音声にハングルの字幕だった。CPUの値段なんかも聞いたが、PCのパーツに関しては日本と大差ないようだ。
2F通路を渡って隣のビルへ。路地の両側にケイタイshopばかり並んでおり、いっせいにこちらに注目して話しかけてくるのでたいへんだ。さらに道路を渡って奥に行くが、白物家電とか照明とかばかり、さらに奥は食堂街のようだ。おいしそうな店が並んでいて、アキバはこの点では完敗だなと思った。
そこから時計回りに駅の方向に戻ろうとしたら、最後にすごくでかいビルについた。大きな三角形のビルで、中は小さなPCショップでいっぱいである。これはと思い入った直後、Karlから電話。19:00に仕事が終えられそうというので、通りにでてタクシーをつかまえる。「リョクサム(63)ビルディング」で通じたようだ。距離は近いのだが、漢江にかかる橋をわたる。夕方で渋滞もひどく、2900Wもかかった。でも安いけど。
19:05 ロビーから電話する。Karlの同僚らしい人。伝えておくといわれた。仕事が長引いてるのかな? やがて、Karlと、その同僚で友人のヨリップさんがロビーにきた。ヨリップは少し若そうで、メガネをかけている。ヨリップは車だというので、B2Fの駐車場に。車自体は普通の小型車だが、日本で言えばランドマークタワーみたいなとこに、駐車場借りて車通勤か、すごいなあ、と感心。
昨日混んでて入れなかった、一番おすすめの店へ。今日も混んでるが、なんとかテーブルを確保。下町の焼肉屋という感じの店。サムギョプサルを食べる。豚の薄切り肉を、たれにつけながら焼いて食べる料理らしい。昨日と同様、野菜や葉っぱに巻いて食べる。いちおしするだけあってとてもうまい。下手するとジュースより安いというジンロを一本頼んで、3人で飲んだ。ジンロといっても、飲みやすくしたライトなやつらしい、たしかにあんまり苦くない。
でまあ、食べながら雑談。ヨリップも、最近一回、横浜の事務所に4週間ほど出張してたらしい。日本語も多少勉強してるようで、単語や日本食をいろいろ知っている。このあと喫茶店に移って雑談は続くが、好きな音楽とか、趣味とか、プロゲーマーの話とか。韓国ではトップレベルのプロゲーマーは年収1000万ほども稼ぐという。どっからどうやってお金がでてるのか不思議だったが、大きな会社がプロゲーマーのチームを抱えてて、彼らが社名を背負って対戦したりするという、実業団みたいなもののようだ。それから出身の話とか、大学の話とか。二人の出身大学は、お互い同じ駅にあるらしく、また今のビルにも近いそうだ。ヨリップと僕が、DVDを英語で見て勉強してる、みたいなとこから、DVDのリージョンコードの話になり、二人でKarlに、リージョンコードって何か、とか、パソコンで輸入したDVDをどうみるか、といったことを説明したりもした。
モギョタン(銭湯)に行って、普通の人みたいにテ(あかすり)してもらいたいと思うが、ハングルが読めないのでなかなか見つからない、というと、二人ともほとんど銭湯には行かないという。シャワーで足りてるし、個人差もあるけど若い世代は銭湯に行く習慣が少ないと言う。ヨリップが、「ソープランドに行きたいわけじゃないよね?」と聞いたので、なんでこんな日本語知ってるんだと思い、またちょっとむっとしたが、彼らが仕事で関係する日本人のオヤジの中に、外国に行くとそういうのを探す知り合いでも居たのかもしれない。
帰り、車のとこまで歩く途中、ホステスバーの呼び込みみたいな兄ちゃんに声をかけられて、Karlたちはいなしてたが、なぜか店の名前入りのグッズを3人にくれた。ばねがついてて握力を鍛えるようなやつ、なんて名前だっけ。
ヨリップの車でDaejong駅に送ってもらい、感謝と、また横浜ででも会おうと約束。駅では、Karlがニヤっと笑って「さあ」と目で促すので、窓口で「アングック チュセヨ」と切符を頼んでみた。通じた。続けてKarlが自分の切符を買おうとしたが、駅員が変な顔をして、Karlが何か言いなおしてた。「どしたの?」と聞くと、家までの切符を買うつもりが、ここ(Daejon)の駅名を言ってしまったのだという。nativeでもうまく買えない切符を買えたぞ、とからかっておいた。
さてホームは反対側。がっちり握手し、再会を約す。場所は横浜か、あるいは西海岸かも。彼の計画の成功と、僕の残りの旅程の安全を祈り。お互い多忙だし、頻繁にメールがやりとりできるとは思えないが、何かあったときは必ず連絡しようと話した。電車に乗ってから気づいたが、デジカメ持ってるのに彼らを撮るのを忘れていた。いっしょに写真撮っておきたかったなあ。
安国に戻る。インサドン北端のコンビニ(ソウルにもあるSevenElevenやFamilyMartではなく、国産のLG25)へ寄ってみる。マンガ雑誌はあるが、ラップがかけられてチェックできない。トラベルセット(シャンプーや石鹸等のセット)は290円。ソウルなら、シャンプーとかをわざわざ持ってくる必要はなかったかもしれない。カップメンは日本と同じような値段で、他の物価とつりあわないなあ。どれも辛そうだが。ペットボトルも似たようなラインアップで、90円ほど。パンとおにぎりも売っている。おにぎりって韓国から来たのかな。朝食は明日起きてから買いにくればいいやと思い直し、店を出る。宿のすぐ近くの路地の駄菓子屋みたいなところで、紙パックの牛乳(ブランドはSeoul Milk)を買う。500W。洗濯して寝る。