Raffaeleと雑談。これは彼の兄パオロの体験談だが、パオロはEUで報道部にいて,日本で最新のヴィデオカメラの扱いを勉強するために,ラフの彼女を通じて日本でアシスタントをさせてくれる製作会社を探し,契約をして日本に来たという。しかし,最初にその会社が彼に言ったことは,「君は素人だからカメラを壊されるとこまる。カメラには触らないように」だった。じゃあどうして契約したのか,とは思ったそうだが,口には出さなかった。
最初は師匠の身の回りの雑用を助け、技術は目で盗む、という古風な徒弟制が、現代の日本の会社でも残っているのか、という驚きもあったが、そこで口答えしたりしないのが日本的なのだろう、と思ったというパオロの洞察にも、驚くやら申し訳ないやら。