ルームシェアルームメイト

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広告の出る日。仕事が忙しくて、都心まで掲載誌を取りにいく暇はないが。Pamには協力を依頼済み。もし平日に部屋を見にきたいという電話があれば、Pamがインタヴューしてその人が入居してもいいかどうか決めちゃって良い、と言ってある。

フラットシェアに関してはPamの方がはるかに経験が長いし、彼女の人を見る目を信用してみようと思う。生活に困って貸しているわけではないので、嫌な奴と住むくらいなら空き部屋のままの方がましだから、わがままに選んでよい、と伝えておいた。

もちろん、土日に見学に来る人に対しては、できるだけ自分で応対するつもり。3週間のうちにそれなりの応募者が来るといいんだけど。

昨晩はPamはCorreta(?)という友達を連れてきてた。****の同僚で、となりの駅に住んでるらしい。それで聞くタイミングを逃していたのだが、昼会社から電話して鍋パーティーするかって聞いた。今週末も空いてはいるが、ちょっと急だから来週末あたりかな、ということで同意。

先週のTokyo Classifiedでは3人の「部屋探し中」にメールしておいたのだが、その一人から断りのメールがきた。今日はどんな返事がくるのか載せてみようか。こんな感じだ。

Hi Akky,

Thanks for your email. I think I am looking for something closer to Shibuya though.

Thank you very kindly for responding to my ad. Good luck in finding a roomate!

Li***

何回もこういうのを受け取るとわかってくるのは、断る時でも相手への配慮を示すにはどんなことをどうかいたらいいかということ。特に最後の一文みたいなのは、必ずといっていいほど書かれる。「あなたも良いルームメートが見つかりますように!」。日本語だとここまで書くとちょっとやりすぎな感じがするが、そのへんが言葉と文化の違いということだろう。(日本語でもこれが普通で、僕が無愛想なだけだったりして)

先週から会社の英会話教室に行っている。家に帰ればタダの先生が二人いるわけだが、彼らからは家賃を貰う立場だし、あまり利用するようなのもイヤな気がして。しかし授業の内容はディスカッションだから、家で雑談してるのと大きく違わない。

昨晩の雑談。Pamの生徒(おじさん)が、「妻が私の言うことを聞かない」のが悩みだというのを、”My wife doesn’t obey me.”と言ったとウケテいたようだ。訳し戻すと「妻が私に服従しない」となる。Pamは「それじゃまるで奥さんが奴隷みたいに聞こえるでしょ」と言うが、このおじさんが何歳か知らないが、上のほうの世代だと、案外本気でそう思ってる人もいるんじゃないかとも思う。ちなみに、辞書によれば、「子が親の言うことを聞く」はobeyでもいいらしい。

夜。図書館で借りてきてあった映画”Breakfast Club”をPamが見るというので、いっしょに見た。1985年の作品で、罰登校させられた接点のない5人の高校生がお互いを理解し友情を持つという佳作。

九大の博士過程で都市デザインを学んでいるというシリア人Jihadから、問合せのメールがきた。2,3月だけ、東京で研究する話があるので部屋を探しているらしい。公共料金の扱いのところの説明がわかりにくかったらしいので、返事した。

Jihadって、crusaderに対するjihadだよなぁ。そんな名前もありか。まとにかく、イスラム教徒(と勝手に決めつけてるが)の友達って持ったことないんだよね。もしうちにくるなら、面白くなりそうだ。

さらなる質問メールが来た。「私は煙草を吸わないが、他の住人は吸うのか」ちゃんと広告に喫煙者お断りと書いてあるのに。「シャワーとトイレはきれいか」これはちょっとむっときたぞ。こう返事した「きれいか、と聞かれても個人差があるから難しいね。僕はシリアのトイレのきれいさは知らないし。一番近い場所で知ってるのはイスタンブールだけど、イスタンブールのどのトイレよりもうちのはきれいだと思うよ」」

と書いてしまった後で、ひょっとして九州でものすごいトイレに出会って苦しんでいるのかもなぁ、と思い、ちょっと反省。トイレがきれいか、なんて質問は初めてだったので、喧嘩を売ってるのかと思ってしまったが、相手の事情も知らずに怒ってもしょうがなかった。相手の最後のメールは、「最初の数日はどこかに泊まって、実際に部屋を見てから考えることにするよ」だった。嫌われたかな。さてどうなることか。

Pamはカレカノの先輩に英語を教えているのだ。今日が授業日らしい。Gregは出かけっぱなしのようだ。いつもの図書館に行き、ビデオと本を借りてくる。

2月からの同居人が見つかってないので、また広告を出すことにした。原稿を書き、英字無料誌のTokyo Notice Boardにfaxした。3文字100円なので、800円/週。3週間出すので2400円だ。文面は以下。ウェブページで詳細を書いてるので、広告自体は簡潔に。

Non-smoker flatmate wanted in Machida. With Japanese guy and Australian girl.
45,000 yen plus utilities, 1 month deposit only. http://www.***.com/‾***
akky@****.com or 042-***-****

結局、十数人もの物好き(笑)が集まり、ぎりぎりで100個(フィレオバーガー50個とダブルバーガー50個になった)を倒すことができた。2次会はカラオケ、その後、3次会は会長(?)の家にお邪魔し、会長ご推薦の「カレカノ」鑑賞会となった。

他の4人が次々倒れていく中、つい食い入るように見続けちまったい。朝まで8時間連続。学園物に弱いのだろうか。どどめ色の男子クラスだった高校生活の反動か?

しかし、最後のあたりはなんだかよくわからない話だった。絵とかも手抜きなら、言ってることもよくわからん。先輩の解説によれば、これはプロデューサー(かな?)の人のいつもの手らしい。一昨日の日記に書いた「エヴァ」と同じ人で、そっちの方もこんな終わり方なんだそうだ。最初の面白さのまま、最後までふつーに続けてくれれば良かったのに。

夕方になって、やっと腹が減ってきた。表参道でサンドイッチを食べ、皆と別れた。出たらしいと聞いているパームの最新刊を渋谷で探すが、見つからない。家への電車に乗り込んだ。家が遠い〜

今日は都内某所で「日本人なら魚を食べようの会」第一回総会が急遽開催される運びとなったので、早々に退社する。議題は期間限定半額のフィレオフィッシュ100個。英語で言うとfillet-o-fish bash nightだ(ほんとかな)

Pamと朝食時間が重なった。今日は日本語の授業の日らしい。市民センターみたいなところで、無料で一対一で教えてくれるそうだ。教師の方も、日本語教師を目指して練習中、みたいなボランティアのおばさんらしい。いつも、先週習ったことを思い出せなくて、情けなくてつらいんだって。いつもの英語教師とは逆の立場になるわけだ。日本に10年住んでもまったく日本語を覚えようとしない英語教師も知ってるけど、外国語を学ぶ立場に立ってみるっていうのも、教えるためのいい経験になると思うな。

帰ったらPamが頭にスーパーのビニール袋を被ってる。髪を青に染めてるそうだ。知らなかったが、いつも、もともと茶色なのを青や黒にしてるんだって。青といっても、空や海の色みたいな派手なのじゃなくて濃い青なんだけど。

「なぜに青?」に対する答えが面白かった。ある日本のcartoonに出てくる女の子が青い髪ですてきなので、青にしてるんだ、という。へーcartoonねぇ、いったいなんだろう? と言ったら、アニメ絵の表紙のノート帳を部屋から持ってきた。

こ、これはっ、エヴァなんたらではないか。ちょうどイギリスにいた頃に盛り上がってたみたいで、僕は実際には見たことがないが、すごく流行ったらしいね。青い髪の女もいる。なんか陰気くさい感じの。うーむ、どこがすてきなんだ? なんでこんなの知ってるのかと聞くと、2年ほど前に、オーストラリアでも放映されてて、すごく気に入ったということらしい。ポーキモン(ポにアクセント)といいこれといい、ジャパニメーションの影響力ってたいしたもんだわ。

でも、一番好きなアニメーションは、AeonFlexというMTV製のものらしい。ネットで調べてみたら、コテコテのアメコミ調だった。江戸前あめりかーんみたいな(知らんかそんなの)。この二つが両立する感覚ってすごいわ。(^^)

Gregは図書館通いの毎日らしい。Japan Timesなどの新聞から求人広告を探しているようだ。町田の図書館は、住民じゃなくても、パスポートで借りられるんだそうで、よくビデオを借りてきている。パスポート見たところで、短期の旅行者にビデオや本なんか貸していいのかね、とも思うが、意外に外国人にオープンなところもあるのね。

その借りてきたビデオの中に、一部でその邦題が話題になった「ザ・インターネット」があったので、GregとPamの二人に笑って「日本題は’ザ’・インターネットなんだけど、次が母音だから’ジ’が正しいのにね」と言ったら、二人とも変な顔をして、自分で”the apple”とか”the table”とか繰り返して言ってみたあと、「ああ、言われてみればホントだね、知らなかったよ」と驚かれてしまった。

学校の授業じゃ、ザとジの読み分けは、基本中の基本の規則、みたいに教わってたけど、ネイティブにとったら規則という以前の話で、周りの大人の真似で自然に身につくものだってことらしい。日本人(九州人など除く)が教わらなくても鼻濁音を使えるのとおなじことだな。

この話にはもひとつおまけがあって、「じゃあ君らは無意識にそう言っているわけだ」と言った時に、無意識を直訳して”unconsciously”という単語を使ったら、それが二人の笑いを誘ってしまった。どうも、それだと寝言を言ってるような感じに聞こえるらしい。”unconscious”は、意識不明、とかそんな感じで、この場合は”subconsciously”がいいんだそうだ。

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