(続き)「ちょっと待ってよ。何か言いたいことがあるなら直接Hiroに言えばいいし、直接話しても感情的になるっていうなら、僕がここで聞いてるからさ」といって、二人を話し合わせた。
Hiro:シャワーの火力を弱くしたりなんかしていない
Huey:じゃあテレビのチャンネルは? 目の前で勝手に変えたじゃないか
Hiro:Hueyはパソコン使ってたし、カップメンも食べてたから
Huey:いや、その時はパソコンは使ってないね。テレビを見てたんだよ。それを、いきなり来てチャンネルを変えたんだ
Hiro:…なんで日本語で話さないんだよ。日本語で話す努力もしない失礼だろう。ここは日本だぞ。
(Akky:どうも本当にやったらしいな。話をそらすにしても、これじゃ逆効果だ。こんなのフォローできないよ)
Huey:話す必要なんかないね。僕は忙しいし、僕には日本人の友達はいっぱいいるんだ。日本語は彼らと話すからいいんだ。フラットメートと友達になる必要はないんだ。はっきり言って、おまえみたいなタイプとは友達になりたいなんて思わないね。でも、一緒に住むことはできる。僕は自分の場所を一定の金額で確保してるだけなんだ。友達になるようなことは期待しないでくれ。僕はただ敬意を払ってほしいだけなんだ。
(Akky:他に友達が居ようが居まいが関係ないだろうに。それにしても、「おまえとは友達になりたくない」って直接言うのは、敬意払ってるんだろうか。)
Hiro:…悪かったよ。チャンネルを勝手に変えてすいませんでした。
Huey:へっ。どうせ悪いと思ってないんだろ。
と言い捨てて部屋に戻っていった。
フラットメートと仲良くする気はない、とか言いきっちゃうなんて、嫌な奴だとは思うけど、チャンネルに関しては確かにHiroが悪い。Hiroに見ている番組のチャンネルを変えられたことは、僕もあったし、Pamも同じ事をされて相当怒ってたのは覚えている。でも、Pamは僕を見て「今の見た?」みたいな顔をしただけだったし、僕は自分の部屋に戻って自分のテレビをつけただけだったけど。
僕は、育ってきた環境が違えば、まぁそういう人もいるかな、ぐらいにしか思わなかったから。あるいは、Hiroの将来(おおげさか)のために注意すべきだ、と思うほど親身でなかっただけかもしれない。(続く)