夜、会社を抜けて、部屋を見に行く。今日はNob Hillという、丘の上にあるフラットシェア。ケーブルカーで行こうと思ったら、ちょうど2ブロック先をケーブルカーが走っていて、追いつくのもたいへんだし、次を待つのも時間が空きすぎという状態。しかたなく歩く。
会社から7,8ブロックなので、今のところよりさらに近くなる。ただし、会社からは強烈な上りになる。バスじゃなくケーブルカーが走ってるからあたりまえだが。
約束の時間。アパートの前でベルを鳴らすが、返事がない。携帯に電話しても留守電。日でも間違えたかなあと困っていると、向こうから買い物袋を持った女性が謝りながら近づいてきた。Monicaという、40代半ばぐらいの小柄な女性。
最上階の4階に、旧式のエレベーターで上がる、2BR1BA(2LDK)の家。リビングは油絵の道具やギターなど、キッチンのシンクは皿が積まれていて、はっきりいって散らかっている。風呂も、いかにもお湯の出が悪そうな簡単なシャワー。だけど安いんだよねー。相場からは考えられない値段なのは、彼女がRentが高騰するより前からずっと借り続けているから。
それに、僕自身も、散らかってるほうが気が楽というのもある。一日考えるかと聞かれたが、このMonicaもいい人そうだし、その場で取ることに決めた。ただし、あと二人見に来る約束があるということで、僕のほうから、その二人に会ってから1番いいと思った人に決めてください、と言って帰ってきた。