起きたら10:00過ぎ。Pride Parade(いわゆるゲイパレード)は10:30スタートということだったな。と思いつつもだらだらしてしまい、家を出たのは11時過ぎ。Market Streetに向かって降りていく。
通りの両側は人でいっぱい。4,5列分の人が用意された柵の前に立っていて、パレードが見えそうにないくらい。比較的すいているところを探して待っていると、すぐにパレードの先頭がやってきた。
各地代表グループとか、各民族のゲイ、子供を持つゲイカップル(どうやって作った?)、バイセクシャルのグループ、大麻の合法化を目指すゲイ、年老いたゲイ、バイクに乗るゲイ、皮ジャン好きのゲイ、などなど、ゲイという共通点はあるのかもしれないが、その中でも様々な嗜好の違いや立場の違いがあるということか。それぞれのグループがプラカードやのぼりで、主張したいことを伝えようとしている。凝った仮装、奇抜な化粧は前評判通りだけども、それは主張する内容があってのことなんだ。
有名人はオープンカーで参加。市長をはじめ、議員のグループもかなりいた。車の周りは支持者が奇抜な格好で囲む。ゲイ人口が多いから、支持目当てといえばそれまでだけど、「ゲイの味方です」という表明をする議員がこんなにいるのも、日本とは違うなあ。
デモの参加者はみんな心底楽しそうだし、観てる側も、ゲイカップルも観光客も、拍手を惜しまない。この街が特別オープンで、いろんな所から逃げてきたマイノリティを受け入れている歴史があるからこうなんであって、アメリカ全体がこんなに寛容なわけじゃないけど。そして、このベイエリアにしたって、いまだに差別や迫害があるから、逆説的にこんなパレードがあるんだろうけど。
まわりのみんなと同じような生き方をしないと小言を言う人たちから、民族や宗教が違うといって殺しあったりする人たちまで、他人の人生に口を挟むやつが、世界には多すぎるってことだな。そんなことを考えつつ、なんか感動で泣けてきたりもした。
2時間ほどたってもまだまだ続いているので、見物は切り上げて家に帰った。