家から会社まで降りていく(坂の街なので、まさに「降りる」)途中、ダシールハメット通りというのがある。中高生のときに推理小説読みでもあった僕としては、気になる名前ではある。偶然のはずもなし、調べてみた。
ハードボイルド・ミステリの傑作「マルタの鷹」の著書として有名な推理小説作家のダシールハメットは、どうもサンフランシスコで実際に探偵をやっていたことがあるようなのだ。
ハメットという彼自身をモデルにした映画や、ダシール・ハメットの生涯なんて伝記まであり、作品のみでなく人気の高い作家である。
このダシールハメット通り(といっても100mもない小路)も、その彼にちなんで、彼が働いていた探偵社の近くに名づけられたということらしい。近くには、マルタの鷹で起こった殺人事件の記念碑もある。ユニオンスクェアのすぐ近くなので、観光に来た推理小説好きは寄ってみてもいいかも。