政治家で尊敬できる人は、と言われれば、李登輝やゴルバチョフになるだろうか。この二人の凄いところは、「わざと自分の権力を失うように振舞う」ことで、国家レベルの大改革を実現したことにある。人々の生活がどうであれ、自分の権力を守るのが最大の関心事、といった風の政治家を多く見ている身としては、突出して凄いと感じる。その結果、どちらも現在、個人的には幸せな状態にあるとも見えない。
なぜこんなことを書いたかというと、森喜郎は、「自民党をひきつれて自爆(大敗北)することで、将来のための大改革をさせようとしてるのでは」と思ったからだ。彼の言動は、それほどに容赦がなく、一貫して馬鹿である。わざとやっているとしたら、すごいぜ森喜郎。というわけで、清い自己犠牲をぜひ応援したいと思う。などと考えていたら投票案内のハガキがきた。