今日も仕事。Gregoryは時差のせいかすでに起きている。名前と住所を書かせ、IDとして免許証と国際免許証を預かった。なんといっても、まだ1銭も預かってないからねぇ。IDがあれば、もし、金目のもの(ないけどサ)を持っていきなりいなくなっても、追跡は可能だろう。復路の便とキャリアもわかってるし。
とりあえず、シャワーやキッチン、近場のスーパーの場所の説明をし、駅までの道順、東京への出方などを教えた。昼間はラウンジではなく、僕の部屋を使うよう頼み、荷物も全部僕の部屋に移した。鍵の使い方も教えて、会社へ。
帰宅。Gregoryは、隣のスーパーに行ったくらいで、特に出歩いてない様子。無料のインターネットプロバイダに、持ってきたPC(でっかいノート型をかばんに入れてた)を繋ごうとしている。僕のPCで、接続プログラムを落とし、ヘルプファイルも読んでやる。
うちの電話の横には、電話料金を後で計算するためのチェック表が置いてあるのだが、それを見て質問されてるうちに、KDDや東京電話の存在を知ったGregoryは、一番安い方法にとにかくこだわり、市外料金(無料プロバイダの一番近いアクセスポイントが横浜だった)やハドソン料金に至るまで、30分ほど紙に書いて説明させられる。
どうも、このGregoryの倹約姿勢が、鼻につきまくってしょうがない。若く見えるが、IDによれば35歳なんだから、もう少しあきらめて、せっかくの休暇を楽しむべきじゃないんだろうか。バックパッキングでバジェットな旅行をしたいなら、そもそも日本なんかに来るべきじゃないのだ。ここより生活費の高い所なんて、北欧かスイスぐらいしかないだろう? と切れそうになる。ちょっとケースは違うが、電波少年に触発されて世界各地で偽貧乏生活(本当に金に困ってるわけではなく、ファッションとして貧乏なふりをする)を繰り広げる連中が、現地で顰蹙を買いまくっている理由がわかる気がした。