朝。スタバ。他の店が開いてない。日曜日だからか。小さいサンドイッチとサラダ、お茶で$8。高い。
10時。Grant Aveの中華街のゲート近くにある部屋を見に行く。ドアからすぐ階段で2階に上がる。中年のアジア系男性が待っていた。この人が昨日の電話の人らしい。
2階に3部屋、3階に5部屋の8人が住んでいて、トイレが二つ、シャワーがなんと1つ。横の部屋がキッチンで、狭いアパート中に中華料理の匂いが充満している。
みせてもらった部屋にはソファベッドと机があって、それでもういっぱい。4.5畳もないかも。窓はあるが窓の外はもう他の部屋の窓。値段($498)だけ見て、絶好のロケーションにしては安いと思っていたが、実際の様子を見ると、値段相応というか、いくら会社のそばに住む主義でも、これはきついかも。
早々に辞して、次の約束へ。North Beachという地区にあるフラットシェア。3部屋借りて1部屋貸したいという女性のところ。電話をかけて、聞いた通りまで20分ほど歩く。中華街を抜けてその先、イタリアンレストランが多い通りのさらに先。急な坂を上った先、ケーブルカー沿いにその建物はあった。
ブザーを鳴らして階上のフラットへ。リビングに男性が居てテレビを観ているが、これは彼女の弟らしい。よくテレビを観にきてるということ。リビングからの景色には圧倒された。高いところにある建物だからだろうけど、ダウンタウンの高層ビル街、コイトタワー、二つの尖塔を持つ教会、坂の下の方角にはフィッシャーマンズワーフとその先の湾、さらにアルカトラズ島が見える。部屋を見せてもらう。隣家に囲まれてはいるので、部屋からの景色は良くはないが、日当たりや風通しは十分。広さは6畳ぐらいか。
さらに、各階の住人が自由に出入りできるという屋上へ。デッキチェアとテーブルがある。すごい眺め。リビングから見た景色よりもさらに広い範囲で、遠くにベイブリッジも見える。絵葉書のような景色が広がる。
このアパートメントの持ち主は、今は引退して郊外に住んでいるイタリア人の大家。85歳ぐらいか。彼が子供の時に建った建物らしい。このあたり一帯はイタリア人が多かった地域で、イタリア料理店が多いのもそのため。。
部屋は、今この物件を借りている彼女、Chrisからの部屋の又貸しになる。といっても、又貸しは別に違法ではないとのこと。イタリア人大家との契約に僕の名前を加えるのは、大家が嫌がっているらしい。
これはなぜかというと、SF市内で、一定以上昔に建てられた建物には、rent controlという制度があり、毎年2%しか家賃を上げられないような法律があるから。Chrisはここを6年借りていて、2年前に不動産が高騰したときも、大家はこの法律のせいで家賃が上げられず、相場から見ると格安で借りられているらしいのだ。そこで僕が契約に入ると、Chrisが出て行ったとしても、僕がその低い家賃を引き継げてしまうので、大家としては嫌がっているということ。僕が又借りしてるだけなら、たとえば僕が一人で借りることになった場合、大家はまったく新しい家賃を設定できるということ。もっとも、今の格安、という家賃も、べらぼうに高いんだけどね。
ま、このChrisさんも、できれば一人で住みたいというふうな感じだけど、さすがに家賃が一人で払うには大きすぎるんだろう。なるべく静かで邪魔にならないフラットメートを探しているということだ。感謝を述べて立ち去る。
その後、大学の同級生で、大学院と仕事でアメリカに6年住んでる友人Toshiに、サンホゼから来てもらい、ノースビーチのイタリア料理やでパスタを食べた。
友人は車で来てたので、金門橋を渡って反対側の駐車場から橋を眺める。観光客でいっぱい。その後、そいつが服を買いたいというので、ダウンタウンのMacy’sへ。僕は、輸送中だけど服は足りてるので見るだけ。高いなーとは思った。
その後、ユニオンスクェア近くのパブで、セントパトリックデイということで、ギネスにつきあう。パブでもチップが要ります、ということだけど、これをどう渡すのかが難しい。
夕飯は、その近くのステーキ屋。プライムリブステーキ。チップ込みで$18ぐらい。
夜。まだ考えないではなかったが、家賃の高さ以外はすばらしいと思えた、昼間のNorth Beachの部屋を取ることにした。Chrisに電話をかけて、部屋を取りたいと告げる。リファレンスがほしいということだったので、僕の上司の名前と電話、実を言うと小さな会社なので僕の電話と同じ番号なんだが、を教え、彼に僕のことを聞いてみてくれと頼んだ。