家への帰り道、Sutter&Talorの交差点、信号が青になったので渡ろうとすると、左足に衝撃。一瞬何が起こったのかわからなかったが、後ろから来たタクシーが右折で突っ込んできたのだ。
タクシーの右ヘッドライト付近に左足の膝付近をぶつけられて、タクシーは止まったが道路に倒れ落ちた。ドアの開く音がして、両脇に手を入れて持ち上げられる。なんか脚とか腕とかさすられてる。ドライバーだった。中国系の50歳ぐらいのおじさん。
「大丈夫、大丈夫」とか言われて、車に戻っていく。おいおい。大丈夫かどうか決めるのはあんたじゃないって。ドアを閉めたとこで追いついて、「大丈夫かどうかわからんから、連絡先をくれ」と言ったら、そのへんの適当な紙をちぎって、なんか書いてる。それをこっちに渡す。
とても読めないので、続けて何か言おうとすると、するするとタクシーは動き出していく。タクシーのトランクの上に大書きしてある番号を大急ぎで覚えたが、ライセンスプレートまでは見る暇もなかった。
あっけにとられ、歩道に戻ろうとしたところを、インド系の30歳ぐらいの男性に声をかけられる。事故を見てた。警察を呼んだからここで待ってろ、と。「体は大丈夫か?」と言われ、足を触ると、右足にちょっと痛みが。座ってろと言われ、歩道の縁に座る。
3,4分で、パトカー、消防車、続いて救急車がサイレンを鳴らして到着。なんか大事になってきた。救急隊員が来て、足を見る。続いて、警官に事故の状況を色々聞かれる。タクシー会社とタクシー番号を伝え、一応あの読めない紙切れも渡す。IDと住所と言われたので、パスポートを見せる。
その後、また救急隊員に交代。これから緊急病院に連れて行くから乗れ、と言われて救急車に。中のタンカに固定される。念のため、ということで胴や首も。さっきの警官がまた来て、これがおまえの事件番号だから、といって紙切れをくれた。10桁ぐらいの番号と、事件の種類が列挙してある中、”Hit & Run”(ひき逃げ)のところにチェックがついてる。
救急隊員は、メキシコ系と中国系の二人。一人は運転するようでいなくなる。上向きに固定されたまま10分ほど走って、上向きの担架のまま救急車を降ろされていく。