僕を轢いたタクシードライバーに電話して、留守電に用件を入れたのが昨日。その彼から電話があって、会って話すことになった。
ジャパンタウンはどうか、と言われたが、チャイナタウンのほうが近くて楽だといい、よくいくチャイニーズの店へ。相手は20分遅れで来た。中国系の4,50代のおっさん。
とにかく英語の発音が悪くて、というとお前はそんないいのか、と言われそうだが、たいへんな交渉だ。お前は何が望みなんだ、と言われたので、救急車代と救急病院代の請求書を払ってほしい、と。警察に頼んであなたを免停にしてもらったりしても僕は嬉しくないし、弁護士を雇って闘ったりするのも無駄だから、請求書さえ片付けばそれ以上のことを要求するつもりはない、とも。
車の保険は持ってるだろうから、それを使ってくれ、と言うと、何か色々説明する。どうも、保険を使うとその後の保険料が2,3年に渡ってバカ高くなるので、保険は使いたくないと。じゃあどうすんの、というと、直接僕に全額払うから、僕がそれを病院に払え、と。
$4000近い金を僕に払っても、まだ保険料の値上がりのほうが高いんだって、日本じゃそんなのありえないよなあ、と思うけど、タクシードライバーというプロの保険だと、そのへん厳しくなるのかもしれない。
ただし、金がすぐにあるわけじゃないので、毎月$1000づつしか払えない、と来た。病院が支払いを待ってくれないからそれじゃ困る、といったら、病院の支払いなんてそんなもんだ、とそのドライバーは言う。何ヶ月かかっても払いきればいいんだ、と。ほんとかなあ。
どうも、こんな話に乗っていいのか、あくまでこっちはこっちの都合を押し通すべきじゃないのか、と迷ったので、友達に相談してから答える、といってその場はおしまいにした。