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meetup.com という、同好の士を各都市で集めてオフ会をしよう、というウェブサイトがある。今年の大統領予備選で、結局敗れはしたものの旋風を巻き起こしたハワード・ディーンの草の根運動も、この meetup.com を中心に行われた。

自分の興味のある分野に登録しておくと、毎月の回の前に案内メールが届く。1年以上前に一度行って、英語のわからなさにめげていたが、会場が会社からほど近かったのもあって、今回2度目に挑戦した。

ちょっと遅れて行ったら、スターバックスの入口に、車座になって座っている男性5人。いかにもな感じである。

技術書を書いた人とか、銀行のシステムを組んでる人とか、スパム業者(!)で働いてる人とか。スパム業者の人は良心が咎めるし来月で辞めるということだが。日本と違ってプログラマーは歳を取ってもプログラマーなので、年齢はバラバラ。おじさんも多い。

7時から8時半ぐらいまで、いろいろな話をし、というかほとんど聞いてただけだが、他のプログラマーがどんな仕事をしてるかとか、どんな技術に興味を持ってるかとか、触れることができて面白かった。何回かは口を挟みもした。話せば話すほど何を言ってるのかわからなくなる自分に情けなさを感じたが。

前回よりはましになったけど、言いたいことはちゃんと言えてない。ちゃんと喋れれば、もっと面白い話もできたのに。仕事で困ってなくても、英語はもっと勉強しなくては。

この meetup.com 、メニューは全部英語だし、参加者も英語を喋ることを前提としているけれど、会場には Tokyo という選択肢もあるので、何か特定のジャンルに詳しくて、英語で話してみたい、なんて人がいたら、検索してみると、近くで会合があるかもよ。

深夜、家に帰ったら、玄関から廊下にかけて物が溢れている。もともと溢れていたんだけど、さらにスゴイ状況。

ナニゴトカと思ったら、リビングルームがすっきり。ソファやテレビ、あとライティングチェアとかイーゼルだけ残して、綺麗に掃除もされている。

Monica は、「一人で住みたくなったから出て行ってくれ」と言っていたけど、僕はあまりその理由自体は信用してなかった(不当な文句に反論した直後に言われたんだもんね)から、ピンときた。次のルームメイト探しのための工作(笑)だな、と。

僕の部屋も、カーテンが全部きれいに開けられていた。誰か見学者が来たのかもしれない。勝手に部屋に入ったって僕は気にしないけど、カーテンは閉めなおしておくとか、すこしは誤魔化そうよ Monica。

キッチンのガスレンジも分解掃除中だった。シンクはあいかわらずひどいことになっているが。これも数日中には見違えるようになっているのだろう。

次入ってくる人には気の毒だが、注意を伝える方法もない。ま、入居の見学の時にフラットの状態がどんなであろうと、それだけではわからないことがある、って事だな。見学の時から滅茶苦茶汚い状態だったら、良くはないけど部屋を取る人は少なくとも騙されてはいないとわかるが、単にキレイなだけでは、「いつも」キレイなのかどうかまではわからない。

ラジオ(Star 101.3 FM)のCMで、こんなのをやっていた。

(電話のベル)
女: もしもし?
男A: パーク通りのアパートについて聞きたいんですが
女: あなたの名前は?
男A: ファン・ヘルナンデス
女: 既に借り手はつきました
(電話のベル)
女: もしもし?
男B: 私はサンジェイ・クマルといいます。パーク通りのアパートについてかけてます
女: もう空いてません
(電話のベル)
女: もしもし?
男C: グラハム・ウェリントンといいます。パーク通りのアパートについて聞きたいんですが、まだ空いてますか?
女: ええ、空いてますよ
男C: ほんとですか?
女: ええ

(ナレーション)住宅差別は違法です。もしあなたが差別にあったと思った場合、800-669-9777 へ連絡してください。このCM は HUD(住宅都市開発省)/広告機構/LCCREF(公民権教育財団) がお送りしました。

ヘルナンデスはヒスパニック系の姓。サンジェイ・クマルのほうはわからなかったが、インド系の名前らしい。興味深かったので、このCMの内容を記録したウェブサイトを探してみた。

わかるのは二つのこと。部屋を貸すときの差別は、アメリカにもかなり存在するということ。人種差別もだし、障害者や、母子/父子家庭なども。(上の広告の長いバージョンには、それらの差別も登場する)

もう一つはしかし、政府や法律が、それをなくすための後押しをしていること。してはいけないこと、を啓蒙することは大事だと思う。

(2004-04-25 記す)他のニュース見てて偶然気づいたが、Sanjay Kumar 氏って Computer Associates というソフトウェア界の大企業で社長だったスリランカ生まれの技術者だった。名前まで覚えてなかったあたり、僕も相当モグリに違いない。

この人の社長解任? 騒ぎのニュースを読んだときに「ん? 聞き覚えのある名前」と思ったわけだが、この人とか、BEA の中国系CEO Alfread Chuang 氏とか、コンピューター業界にはマイノリティ出身の社長がいて、それはアメリカ全体を見るとやはり少ないので目立つのだ。

そんなわけで、本人の許可を取って名前を使ってるのか、それとも、インド系アメリカ人の出世頭の一人と言える彼のファンが勝手に使ったのか。

スーパーでガムを買った。普段間食しないので、ガムもあまり食べることはないんだが、なんとなく。

アメリカ人の大好きなミント味というのがあんまり好きではないが、この大陸ではミントが非常に幅を利かせている。ミント味でないガムを探すだけで一苦労だ。なぜミント味が嫌かというと、歯磨き粉を食べてるような気分になるからだが。

そこで、Mint と書いてない、”Polar Ice”味というのを買った。極氷。さぞクールな味であろう、と封を切った瞬間、イヤーなかんじ。そうこれはどこかで嗅いだ臭い。サロンパス。。。

そんなわけで、15枚のサロンパスガムを努力して食べる毎日である。板ガムで色も白いので、まさにそのものだ。指に貼るサロンパスの新製品だと言っても通じそう。

敷金や家賃の支払いかたにも、日本との違いがあった。

こっちはいまだに小切手(チェック)が一般的で、ATMの役割ってほとんど「引き出し」だけ。公共料金も小切手を書いて郵送する。最近やっと、自動引き落としとかが現れてきたけど、自動引き落としをするためには別途月数ドル払わないといけないとか、切り替えたくなるように努力しているようでもない。

部屋を借りるときも、契約の時に小切手持ってきて、となるが、この場合の小切手、自分の小切手(パーソナルチェック)では受け取れないので銀行小切手(Casher’s Check)でよろしく、と言われた。

小切手って、結局のところただの紙切れで、ちゃんと印刷した小切手帳に書かなくて、そのへんの白紙に必要事項を書いてもいいらしい、逆に言うと、信用のない人から個人小切手をもらったところで、それが後でちゃんとお金になるかどうかはまったくわからん、ということ。

これまでお金のやり取りがない、まったく知らない人からお金を受け取るには、換金できることが確実な小切手、つまり銀行等が発行した小切手、を持ってきなさい、ということだ。

この銀行小切手、いつも使ってる銀行に言って頼んだら、無料(たぶん月に何枚とかまで)ですぐ作ってくれた。代金は自分の口座から引き落とし。

アメリカで部屋を借りようとすると、申し込みの時に「クレジットチェック代」として$2,30 取られることが多いようだ。「スクリーニング」という言い方もされた。

これ、何をするものかというと、その人が過去に家賃の支払い遅延などの問題を起こしてないかチェックするための費用だそうだ。

つまり、アメリカには、部屋の借り手がお金のトラブルを起こしたことがあるかどうか、を集めて蓄積する会社がある、ということになる。これが実際にどんな運営なのか、民間の業者なのか、何社もそういうのがあるのか、はわからないが、$2,30 払えば誰の信用でも調べられるということになる。

このクレジットヒストリーには、良い履歴も悪い履歴も残るが、幸い、部屋を借りる場合は、悪い記録さえなければOKなことが多いらしい。と、見学した先のアパートの管理人にも言われた。アメリカに来て日が浅いので、良い履歴が必要だったとしたらたいへんだ。

何件も見てまわった部屋探しだが、ついに決定。

今の部屋と同じ通りで、2ブロック会社に近づいた場所。80部屋ぐらいあるらしい4階建てアパートの一室。広くはないし景色も無いが、非常階段沿いに採光はあり、設備がそこそこのStudio(ワンルーム)。

一人で住むのは8年ぶりぐらいか。今回の決め手は、最低1年の契約が多いところを、6ヶ月でOKだったところ。いちおうあと1年は今の会社に居そうだけど、何が起こるかわからないので長期契約を避けた。

ちなみに、他の候補は、会社から3ブロック(5分ぐらい)の豪華ワンルーム$995 と、今のところから1ブロックの、エレベーター無し3階ワンルーム$845 だった。今のシェアの家賃は$655。結局、それほど豪華でもないし、それほど悲壮でもない、適当なところに落ち着いたといえる。

入居可能日が5月1日なのがちょっと問題。今の部屋は4月末まで。これまでの経緯からして1日たりとも延長はないだろうし。

地階の物置を仮荷物置き場に使っていいよ、と新アパートの管理人は言ってくれたが、その場合、本人はどこかで1,2泊しないといけないな。

日曜日、起きたら手持ちの飲み物も食料も尽きた昼。胃の調子がよくないので、なにか体にいいものを食べなきゃ、と思うものの、普段外食しているのは油ギッタギタの中華ばかりなので、どこへ行って何を食べればいいのやら。日曜日は普通のお店の多くは休みが多く、選択に困る。観光客向けの店はやってるけど。

そんなに根拠があるわけではないが、辛いものと熱いもの、油ものは避けておこう、ということで考えた。

ベトナミーズでバルミセリーというのも手だ。茹でたそうめんみたいな麺に、野菜と具を乗っけて食べる。汁はなくて、ついてくる甘辛いソースをかける。これはヘルシーだと思う。超ヘルシーじゃないベトナム料理も知ってるが。

漢方とか医食同源とか言ってる中国人は体調悪いとき、何食べてんだ、と思ったが、よく考えたらチープな店ばかりいくから、体に悪そうなものしか食べてないんだな。高級店にいけば、いくらでも体によさげな飯が食えるに違いない。

そういえば、と、だいぶ前に、風邪ひいたときにおかゆを食べたことを思い出したので、Wasington Street のWasington Restaurant で Sanpan Poriddge を食べた。安そうな食材で作った海鮮粥。

花粉症の上に、なんだか食後に胃が痛い。頭痛とか胃痛とか、めったにならないのでなったときには心配だ。ただの食べすぎだといいんだけど。

普段は何ヶ月も日本食くわなくても平気(どこいっても日本食は高いし)なんだけど、弱ってるときには日本食を食べることが多い。食べなれてるもの食べたほうが無難かなと。

昨日は Sushi Rika (Bush and Taylor) の Katsu Donburi を注文してみる。ここでは、一月ほど前、風邪でつらかったときに Sukiyaki を頼んだら、厚切り肉の醤油鍋が出てきたところ。トンカツに玉ねぎを敷いて閉じ卵というところまでは正しかったが、玉ねぎ以外に薄切りニンジン、白菜、なにかのキノコも入っているところが変。よく考えたら、こないだの Sukiyaki に入ってた具と同じ構成だなあ。タレの味付けも似てる。まさか、Sukiyiaki の残りを再利用したりしてないよな、と不安になるものの完食。ここは味付けが濃いのが問題だ。

昼、あまりいかないところということで Financial District の中にある日本料理 Kamakura へ。メニューに Beef Donburi があったので、日本では貴重品になっているらしい牛丼かぁ、と注文してみるものの出てきたのはカルビ丼だった。温野菜とスクランブルエッグにカルビ焼肉。けっこううまかった。牛丼よりよかったかも。$7.09 も取るんだもんなあ。いつもの中華の倍だ。サンフランシスコの吉野家(Drum St.にあったやつ)は、去年つぶれちゃったんだよね。

朝の通勤時、チャイナタウンを横切るときに、”Open House”の看板が。中国語も書いてあるけど英語も書いてあるので、看板にある番号に電話してみる。いきなり中国語だ。英語で「部屋の宣伝の看板を見てかけてるんだけど。。。」というとガチャっと切れた。

英語ダメだったのかな、と思っていると、玄関の扉が開いて東洋系のおじさんが出てきた。手招きしてるのでついていく。いろいろ話しかけてくるが、全部中国語でさっぱりわからん。「英語は話しませんか?」と英語で聞いたが、その答えも中国語、イエス/ノーですら話してくれない。

2階にある部屋に案内された。5畳ぐらいか。2年前にチャイナタウンでものすごい汚い部屋を見学したことがあるが、真っ白でこぎれいだ。悪くないかも。キッチンとバスルームへの扉を探すが、、、、ない! 部屋の隅に、洗面用のシンクがあるだけ。「シャワーやトイレは?」と聞いてみたものの、やっぱり通じなかった。たぶん共同なんだろうけど、それを見せてもらう方法がわからない。。。

おじさんは片手を開いて何かジェスチャーをするので、レントが$500 だというのはわかった。個室でこの場所だから、まぁ悪くはない。シャワーやキッチンが共同でもあるんならね。

おそらく、このビル全体、中国系しか住んでないんだろう。ここに住んだら、必要に迫られて広東語しゃべれるようになるかなあ、などと妄想したものの、管理人と一切意思疎通できない、というのは不安すぎる。謝々と言って出てきた。

ほんの1ブロック先には、ごく普通のアパートがたくさんあるのに、さすがチャイナタウンだなあ、と感心した。アメリカは多人種国家ではあるけど、異なる文化はなかなか混ざりはしない、というのを痛感した。この雰囲気の建物では、別の人種が住もうと思っても、なかなか入る気はしないだろう。全部日本人/日系人のアパート、なんてのも、どこかにはあるんだろうか。

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