文房具屋で半紙と筆ペンを買って会社に行く。自席で退職願を書いた。やめてしまうとなると、形式主義に抗議する気もうせてしまうもんだ。
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仕事が忙しい。普段ならある程度適当に、または後回しにできることを、いなくなっても動いていくようにしようとすると、いくら働いても終わるということがない。
先月出した退職願いが却下された。書き方見本が来て、その文面のとおりに書けという。しかも「半紙に毛筆で書くこと」とか言ってる。ボールペン書きの何がいけないんだ。
仕事納め直前。仕事関連の主だった関係者全員に、会社を辞めることを伝えた。
大学の研究室の忘年会へ。教授に今回の転職について報告しに。「実はせんせいにご報告があるのですが。。。」と切り出したら「おう。いい話かわるい話か?」と聞かれた。「いちおういい話だと思うのですが」と、今度の会社の話や勤務地の話をした。いつ会っても最後は「そうか、わかった。がんばれ」なんだが、この「がんばれ」で安心できる。
一旦三茶に寄る。いつものように客もいてパーティー状態だが、すぐに出て上野へ。夜行列車で帰郷。深夜なので電車の接続が悪く、上野駅で走る羽目に。これに乗り遅れると田舎に帰る方法がないのであせったが、乗ってみたら山手線の人身事故で遅れた電車を待ち合わせるとかで、15分遅れの発車だった。夕方も用賀の人身事故で遅れていたが、年を越せずに自殺する人が多いということなんだろうか。自殺する根性があるなら、できることはあるのではと思いたいが、それは他人だから言えることなのだろうか。
労働ビザの書類一式が向こうから郵送されてきた。あとはこれを持って大使館に行くだけらしい。平日に都心まで行く暇を捻出しなければ。
仕事のあと、グループ員を連れて居酒屋へ。出張で1月まで東京に来ていた一人の外注のメンバーが、僕の下で働くと勉強になるからもっと居たいと会社に希望を出して、滞在延長が決まったという話を聞かされて、こりゃやばいと思った。潮時ということで、会社を辞めることを伝えた。例によって、次の社名とか勤務地はぼかしておいたけど。
有志の勉強会。今回はじめて、職場の後輩を連れていった。休日ぐらい休みたいだろうに、言うことを聞いて参加してみてくれたので感謝。会社にはいないようなデキル人がいるから、いい刺激になったと思う。直接教えられるのもあと少しだし、こういった技術者のコミュニティに参加して、見聞を高めてくれるといいなあ。
辞めると直接の上司に伝えた。あわててさらに上の上司(出張中)に電話をしていたようだ。来週中盤に3者で面談しようということになった。
会社のあと、後輩を連れて夕食へ。食べ終わった後でやめる事を切り出した。ほんとは、何が何でも上司に最初に言わないといけない、とものの本にもあるのだけど、上司がつかまらなかったのと、いいタイミングだったので。
やめることに心残りがあるとすれば、この後輩についてである。この一年間、教えたことをどんどん吸収してくれたし、社内最強のチームになってきていたと言ってもいいと思う。彼との仕事はほんとうに楽しかったし、先のことを考えなければ、他の不満は抑えてでも会社に残っていただろう。
ショックは受けていたようだが、納得してくれて、残りの少ない期間をがんばろうということになった。次の会社がもっと大きければ、引き抜いて連れていきたいぐらいできるし、伸びてる後輩なんだが、しがないベンチャーではそれも難しいし。
定時にあがって、先輩の退職記念パーティーへ。都内なので遠い。片道1時間以上、何をするか。しかも、きょうはとーっても寒いそうだ。
帰宅は夜中の3時半だった。
特になにもなし。ひたすら仕事をしている。一日に1分働いても15時間働いても、給料は変わらないのだが、目前の大きめの課題を片付けたいし。スーダラとして一目置かれている僕だが、仕事自体はかなり好きなほうなのだ。好きなことを仕事にしたというか。